2017年2月10日金曜日

アシュラム滞在の心得

インドには、日本とは想像もつかない程に全く違う習慣・作法・ルールが沢山あります。特にアシュラムは、それらが厳格に尊重されるべき場所なので、一生に何度もないアシュラム滞在が、より皆と調和し、より充実したものとなるように、事前に知っておくべき習慣をまとめました。特に日本人の女性を対象にしています。

私のように適当に生きている人間が書いたにも関わらず、自分でもびっくりする程の、かなり長いリストになりました。ヴェーダーンタを学ぶ文化とは、食べること、お風呂に入る事、服を着る事などの、24時間の生活そのもので、決まった時間だけに行う儀式や練習だけのことではないのです。
書けばきりがありませんが、今回は、アシュラム滞在中に迷惑をかけないように、という視点に絞り、人目につくものだけをまとめています。

「こういう感じで溶け込んでいけばいいのか」とリラックスして捉えてください。全て完璧に出来ていなければ、インドに来てはいけない、という意味ではありません。現地でいろいろ失敗しながら学んでください。

インドで外国人として過ごしていると、その文化の無知により、知らずして調和を乱してしまっているかも知れない、と考えるのが当然です。それでも、インド人に暖かく受け入れてもらい、勉強させてもらっているのですから、謙虚になって知る努力をしましょう。

インドに何回来ていても、アシュラムに何年住んでいても、コミュニケーション能力不足で、無知のまま居続けてしまうこともあります。「こんなこと聞いたこと無い」と思える点も、それは無知によるものかも知れません。

プージャ・スワミジは、地域や文化特有のマナーは、ヴィシェーシャ・ダルマであり、それを知ろうとせずに無知なままでマナー違反をすることは、ヒムサーになると何度も言われています。無知により、その文化に生きる人々に対する不敬である行為をしなくて済むように、現地のマナーは事前に知る努力をしましょう。



<<食べ物>>

・ アシュラムに出入りする人間はベジタリアンである、ということが大前提となっています。
・ アシュラムの中に限らず、外出先でもノンベジや、ノンベジかもしれない食事はきっぱりと避けましょう。
・ 「私はノンベジです」とか「日本人は皆ビーフカレーを食べる」とか「日本人は皆ノンベジ」とかいった発言は、他のベジタリアンのインド在住の日本人も軽蔑の対象にさせてしまい、生きづらくさせます。周りで聞いている人も不快にさせるので、慎んでくださいね。
 ・ 卵や出汁(だし)が入っているかもしれない、絶対入っていないと明確に表示さていないのなら、インドで買ったものでも、アシュラムに持ち込まないでください。近頃のインドでは、ノンベジの食べ物もはっきりした表示なしに市場に出回っています。気を付けてください。
・ 生きていく上で必要な食べ物は全てアシュラムから支給されるので、食べ物を持ち込む必要はありません。
・ よっぽどベジタリアン歴が長く、見分けの目利きがするのでなければ、日本からもインドからも、アシュラムに食べ物を持ち込むのは止めておくのが良いでしょう。
・ 食堂(ダイニングホール)では、時間を厳守し、早く来たり遅く来たりして、キッチンのスタッフに迷惑をかけないようにしてください。
・ 配膳が始まり、チャンティングをしている間は、食べ始めてはいけません。
・ 一度食べ始めてから、席を立つのは行儀悪いとされているので、もしお代わりをしたければ、立っている人に頼みましょう。
・ 小さなお子様以外は、家族でも人のお皿に手を入れたり、手の付けたものを入れるのは、不浄であり、とても行儀が悪いとされています。
・ お皿の中のほんの一部にでも手を付けたら、お皿に乗っているもの全ては、自分以外の人にとっては「残飯」であり、不浄(他の人が食べてはいけないもの)となります。そのような食べ物を人に勧めたり、渡したりしするのは、この上なく失礼で非常識とされるので、日本人同士でも控えてください。
・ 自分が食べた手で、人の食べ物を、直接的にも、間接的にも、触らない。と覚えておくようにしましょう。
・ 日本から持ってきた食材をダイニングホールに持ち込んだり、それを皆でシェアしたりするのは、あまり行儀のよいことではありません。日本人は皆ノンベジだという印象を持たれているので、(そのような印象を与える日本人が今までに多かったのでしょうか。)周りを不快にさせ、迷惑になるかもしれません。慎んでください。
・ 外部の人がキッチンに入るのは良しとされません。ましてや、食事中にキッチンに入り込むのはご法度です。味見をしたり、厳格には匂っただけでも、全ての食べ物はあなたの食べ残しとなり、不浄となるので、神様に捧げることが出来なくなり、つまり、そのお下がりとして、後皆が食べれなくなります。多大な迷惑を掛けかねないので、キッチンにはむやみに入らないようにしましょう。


<<配膳>>

・ 配膳はすすんで参加しましょう。
・ 自分が食事を始める前、もしくは完全に食事を済ませた後に配膳します。食べている途中は絶対ダメです。
・ 相手の食べられる適量を見計らいながら、気前よく盛ってあげてください。日本人は小食ですが、ケチケチ配膳すると、相手に何度も「もうちょっと」と言わせることになり、列も滞るので、その辺りも気遣ってあげてください。
・ 配膳の杓子はお皿につかないように。
・ 配膳する際に、左手でお皿を持たないように。お皿を安定させたければ、相手に「ちゃんとお皿持って」と言えばよいでしょう。
・ お皿が鍋の上に来ないように。
・ 一度お皿に入れたものは絶対に鍋に戻さないでください。
・ バケツで配膳する際は、バケツを食べている人のテーブルの上に置くと、バケツの中の食べ物全てが不浄になってしまいます。気を付けましょう。
・ 生理中は配膳や配膳具に触れることは良しとされていません。



<<衣服>>

・ 毎朝、自分の部屋を出る前には必ず入浴を済ませ、毎日新しく洗濯された清潔な衣服を着用してください。
・ 一度着用した服を、洗濯せずに次の日に着る習慣はありません。貧乏くさく薄汚いのがかっこいい苦行だと思っている日本人(特に男性)も居ますが、それはアシュラムの外でしてください。
・ 必ず胸元はスカーフで隠してください。足首も見えないようにしてください。上着は最低膝近くまでを隠す丈を着用してください。ヨガをする時も同様です。
・ 自分の肌の露出は、他の女性が迷惑を被る原因にもなり得ます。
・ 肌の露出はアシュラムの外にある広い世界でしてください。
・ 長い髪の毛は、人前では必ず束ねることになっています。
・ アシュラムでは白を着用しなければならいとは限りません。白はブランマチャリアの生活をしている人や未亡人の為の色です。パートナー持っている人・持ちたい人、そして特に既婚女性は、夫の存命中は(離婚していても)色鮮やかな衣服、生花、貴金属、クンクマを身に付けることが期待されています。


<<衛生>>

・ 生理ナプキンは、どのように処理すべきか、アシュラムに住んでいる女性に訊いてください。ちなみに、アナイカッティでは、そのままゴミ箱に捨てることは禁じられており、各自で焼却処理することになっています。
・ 生理中はゆっくり休み、テンプルの参列、ガンガーでの沐浴、配膳、配膳用具に触れたりすることからは離れ、のんびり過ごしましょう。
・ 周りの人、特に異性に対して、自分が生理中であることを教え歩く必要はありません。
・ 生理が終わり、テンプルの参列等に復帰する朝の入浴では、必ず洗髪をします。




<<テンプル>>

・ インドならではの勉強に必要なプンニャを得る最高のチャンスです。毎回参加しなければもったいないです。
・ テンプルでは、伝統に沿ったチャンティングの訓練を受けていない限り、一緒にチャンティングをしようと試みるのは、自分にも周りにも望ましい結果をもたらさないので、静かに聴くことに徹しましょう。
・ チャンティングの練習は、テンプルのプージャーの時間ではなく、チャンティングのクラスでするべきです。
・ どうせ読んでもついていけないので、本の中に釘付けにならず、プージャーの様子を目で見るようにしましょう。プージャーの成り行きを目で見ることによってプンニャが生まれます。
・ テンプルの中に水のボトルや食器を持ち込んだり、飲食をしてはいけません。
・ プラサーダムはテンプルの外で食べましょう。
・ 一度匂ってしまった花は、神前に捧げることは出来ないので、気を付けましょう。


<<マーラー等>>

 ・ ルッドラクシャ、トゥラシーのマーラー(数珠)などは、ファッションではなく、とても宗教的なもので、強い力を持っているとされます。今後一生のうちで、ノンベジを食べたり飲酒などをする予定のある人は、購入したり身につけたりするのは危険かもしれません。それは、人類史上続いている文化と宗教に対して著しく敬意を欠く行為だからです。
・ また、シュリー・ヤントラや、神体像はどこのお土産物屋でも販売されており、手軽に購入できますが、一般の人には正しい管理は不可能であり、不本意な結果を招く恐れが多大にあるので、自分や人のお土産に購入するのは避けてください。(そのような場合でも、私に相談を持ち掛けないでください。対処しかねます。)


<<生活全般>>

 ・ 水や電気は、日本では考えられない程に貴重なものです。部屋の電気を付けっぱなしにしない、食器をゆすぐ以外では水を止めるなど、慎重に無駄なく使ってください。
・ アシュラムの外での行動も、アシュラムの品格を落とす恐れがあるので、謹んでください。
・ 出発・到着が遅れる場合、外泊する場合は、事前にアシュラムのオフィスにきちんと伝わる言い方・手段で伝えてください。
・ レクチャーホールでの飲食、ごろ寝は控えてください。
・ あらゆる書籍は、床に直接置くことは良しとされません。
・ 履物の上にも書籍など勉強に関わるものは置くのは、大変無作法だとされます。
・ 履物を履いたまま、ガンガーには入るのは、尊敬を欠く行為であり、周りにいる人の心も傷つけてしまいます。
・ 足は、履物と床・地面以外のものに触れるべきではありません。特に、他人に自分の足が触れてしまった場合は、誠意を込めて謝りましょう。
・ 脱いだ履物を揃えるのに、手で履物を触るのは、日本では行儀の良い作法だと考えられていますが、インドでは、手で履物を触ってしまうと手が不浄となり、「その手で次どこ触るの~?」と周りの人をハラハラさせてしまいます。履物を手で触った場合は、もう一度手を洗ってください。自分の部屋の前など個人的な場面ならよいですが、テンプルやダイニング・ホール、教室などに入る前など、人前ではしない方がよいでしょう。
・ 狂犬病などの感染病が蔓延しているので、犬・猫などの動物はむやみに触らないようにしましょう。特に人前で触ると、病気が蔓延するのではないかと、周りの人を不安にさせてしまいます。日本人の感覚では想像もつかない程の衛生状態なのだということを認識しましょう。


<<スワミ(オレンジ)、ブランマチャーリー(白)>>

・ ブランマチャーリー、スワミに対しての接し方には注意が必要です。普通の男性のように接するものではありません。
・ 白やオレンジの服は、異性から距離を置いてもらうためのサインなので、そのような生き方を尊重し、自分たちと同じ価値観で生きているのでは無い、ということを覚えておきましょう。
・ 男性と二人きりで部屋に居る場合は、ドアを開けておくのは全世界共通のマナーですね。
・ さらに、二人きりでの行動を誘ったり、むやみに近づくのは良しとされません。
・ 向こうから親しくされても、乗らないこと。立ち話も不謹慎と見られます。
・ スワミへの手土産に、日本からの食べ物は信用されていないので、献上しないのがベターです。ましてや、目の前で食べることを強要するのはかわいそうなので慎みましょう。献上するなら、フルーツとダクシナーが無難でしょう。


<<アシュラムへのお礼>>

・ アシュラムは、ホテルやゲスト・ハウスではありません。現代日本の思考の根底にある資本経済主義的な考え(こっちは客なんだから、ちゃんとしてよね、安く滞在できて得した、等)を持ち込んでしまわないように、気を付けてください。ちなみに、スワミやブランマチャーリーは、アシュラムに無償奉仕をしているだけなので、生徒や滞在者が、お客さんとしてクレーマーのような要求を突きつけてくると悲しくなります。
・ アシュラムの運営は全て寄付と奉仕活動によって支えられています。良識ある大人として、アシュラムから与えてもらうだけの存在ではなく、より立派な貢献者となれるよう、経済的に豊かな国日本に生まれた徳を活かせるよう、アシュラムに寄付をしてください。
・ コースで勉強する生徒を支える費用(生活費や教材費)の寄付を申し出たり、ビクシャーやプージャーをすることも、インドのアシュラムでしかできない精神成長のための良い機会です。

2017年2月8日水曜日

せっかくヴェーダーンタにもパートナーにも出会えたのだから。。。


グラハスタ真っ盛りで、ヴェーダーンタの勉強をされているのなら、

ヴェーダの文化に触れたからこそ、より豊かに、華やかに、色鮮やかに、

デーヴァター達に祈りを捧げる生活により、デーヴァター達からの恩恵をいっぱい浴びて、

夫婦円満、そして家庭や事業の繁栄など、ダルマに沿って達成して、

沢山の愛する人に囲まれながら、沢山の愛情表現をして、

グラハスタライフを存分に満喫しながら、そして、

沢山与える為に沢山働き、沢山与えることにより成長(アンタッカラナ・シュッディ)できる、

人生で唯一のチャンスなのだから、

貧乏くさい苦行僧ごっこしていたらもったいないです。


グラハスタは、グラハスタらしく生きてこそ、アンタッカラナ・シュッディが得られる、

というように、人生の四つのステージは、自分のステージをちゃんとこなしてこそ、

そこで得るべき成長が得られるように出来ているのです。


ゆえに、ヴェーダーンタを勉強しているのに、

ブランマチャーリーみたいなグラハスタや、

そして行く果てはグラハスタみたいなサンニャーシ―になってしまっては、

元も子もありません。

ウバヤ・ブラシュタ(モークシャもそれ以外のプルシャアルタも達成できない、どっちもつかず)になっていまいます。



追記:

サンニャーサはヴェーダーンタの勉強をするためにありますが、

ヴェーダーンタの勉強は、その人が聴きたいのなら、どのステージでしても良いものです。

パートナーや家族がいるまだ若いうちからヴェーダーンタを聴きたくなるというのは、

多大で稀なプンニャの表れです。勉強の時間は作りづらいですが、

家庭・社会生活にいるうちから、そこから得るべき成長が何か分かるのですから、

とてもラッキーなのですよ。

グラハスタ真っ盛りのうちから家族や社会活動に否定的になっていては、成長が得られません。

2017年2月7日火曜日

妖精のような野鳥


3年コースの生徒達が遠足に出払っている間、こちらの野鳥たちは文字通り羽を伸ばして(幅を利かせて?)おります。
名前は分かりませんが、白も赤茶も、どちらも妖精のような舞い方をして、अलौकिक、この世のものとは思えない美しさです。




ビデオも撮りました。






Medhaみちかの関連サイト